電解酒とは

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電解酒とはお酒に電流を流しエネルギーを与えアルコールと水をより、よく混ざり合わせたお酒です。
お酒のまろやかさ、香りが向上します。
少し難しい話になりますが電気分解を行うと酸化反応と還元反応が同時に起きます。酸化反応は一般的にお酒や食品の味を悪くする反応です。一方、還元反応はお酒や食品の劣化を防ぎ、一般的に美味しくなる反応です。

電解酒は、この還元反応だけを選別的に行うように工夫をしておりますので、まろやかで美味しいお酒になります。
この技術はワイン、清酒、ウイスキー、焼酎など色々なお酒に応用することが出来ますが、この度は焼酎の新商品を皆様にお届けする事となりました。
なお、この特殊製法は国際特許出願中でございます。

まろやかさの秘密

貯蔵期間の短い(若い)焼酎やウイスキーを飲むと口の中がピリピリと感じられます。これはお酒の中に含まれるアルコールが舌にあたり刺激されるからです。
しかし長年貯蔵(熟成)されたお酒を飲むと同じアルコール濃度でも、このピリピリ感が少ない事に気づきます。これは下の図の様に電解により非常に短時間にアルコールの水和性(言い換えればアルコールと水の混ざり具合)が向上しアルコールに水が取り囲む様になり、舌に直接アルコールが触れない状態となり、まろやかな味となります。

通常、アルコールの水和性(アルコールと水の混ざり具合)を向上させるには何年もの時間が必要ですが、この電解処理を使用すると非常に短時間に水和性の向上を行う事が出来るようになりました。


「立教大学理学部秋山稔教授が弊社の電気分解したお酒を用いて「電解蒸留酒における水和数の決定」という論文を発表されました。 下記はこの論文の抜粋です。

  • W0はウイスキーの0年サンプル
  • W25はウイスキーの25年サンプル
  • DBは電解処理前の焼酎
  • DAは電解処理後の焼酎
  • HNは各サンプルに含まれるアルコールにどれだけの水分子がくっついているかを示す指数

ウイスキーの0年は1.982 → ウイスキー25年は2.509と指数が大きくなっている事が解ります。 これは25年の月日を経てアルコールが多くの水に包まれている状態に変化をした事を示します。
これが熟成の変化に他なりません。
電解処理を行った場合、電解処理前は3.250 → 電解処理後は3.561と指数が大きくなり電解後はアルコールが沢山の水に包まれた状態になっていることが解ります。 つまり、電解処理を行うことでアルコールと水との関係が熟成された様な変化をしていることが解ります。

かおりの秘密

特に樽熟成を行う酒は樽から発する有機酸とアルコールが長い年月をかけて熟成される過程で特有の良いかおりが出来上がります。この処理を行うといわゆる触媒反応により短時間でかおり成分を作り出す事ができます。
お酒のまろやかさ、かおりなどを創るためには熟成という歳月が必要でした。しかし、この処理により歳月を必要としなくなりました。つまり、私共はお酒に科学の魔法をかける方法を知ってしまいました。
これではロマンが無くなると嘆く人もいらっしゃるかもしれません。でも、この科学の魔法に酔うのもロマンではありませんか!!

アメリカでのワインの評価

アメリカのナパバレー(カルフォルニアワインの本拠地)にある複数のワイナリーの専門家に電解ワインの評価をしてもらいました。 現地の専門家からも非常に良いという評価を沢山頂きました。

2006年の秋を目処に私共の兄弟会社になるBW2Holdingsをジョイントして私どもの銘柄でワインの販売を始める計画です。

ハンガリー(TOKAJIワイン)での評価

ワインの生産大国であるハンガリーのTOKAJIワインで電解熟成の試験を行いました。TOKAJIワインは貴腐ワイン(甘いデザートワイン)が世界的に有名なワイナリーです。ハンガリー語で解りにくいですが2種類のワインについて熟成試験を行い、結果は「2種類とも熟成した。」とのお墨付きを頂きました。電解処理方法は世界で認められました。

tokaji【和訳】Tokajiにおいて行った日本の熟成装置の評価試験

2006年2月24日に日本の科学者が発明した熟成装置の試験をドライのソムラデイとAZ 5プットを使用し実験を行った。
この熟成装置(オルモジウス装置)の内容は明らかにされなかったので、上記のワインの味、色、かおりの主観試験を行った。

試験結果
ドライ ソムラデイの結果
ワインの味は間違いなく熟成された。かおりは減少した。色の変化は無かった。

AZ 5プットの結果
味は確実に熟成された。かおりは変化しなかった。色が濃くなった。これは通常の熟成と同じ反応である。

2006年2月24日Tokajiワイン総技術長/Tokajiワイン工場長

  
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